おいしいおかゆ
ジョセリンの屋台で一番人気はおかゆです。食感が滑らかになるようによくかき混ぜて作ります。ある日、常連客に「味が違う。食感がなめらかでない」と言われて驚きました。その日は、新しく雇った見習いの人に任せてみたのです。話を聞いて子細が分かりました。見習いは言いました。「レシピのように長くかき混ぜませんでした。ごま油も多めに加えました。家ではいつもこうしています。その方がおいしいと思います」。彼女はレシピを無視して、自分のやり方で調理したのです。
神の国のような職場
英国の工場労働者は、ビクトリア朝時代、悲惨でした。実業家ジョージ・キャドバリーは自問しました。「家が貧民窟にあるのに、夢を見ることなどできるのか」。そして、チョコレート事業を拡大する際、「ボーンビル」を建設しました。工員の家族のための300軒以上の家、運動場、公園、学校、教会も備わった村です。工員たちには真っ当な賃金が払われ、医療も受けられました。キャドバリーの信仰による変革です。
王族
米国メリーランド州のロックビルに住むジェイ・スパイツのDNA鑑定は、予想だにしない方向に展開しました。何と彼は、西アフリカのベナンの王子だったのです。まもなくジェイは、その国を訪ねました。飛行機から降り立つと、王族があいさつに来ていました。そして、横断幕に歌や踊り、パレードなどで、盛大に迎えてくれました。
イエスにとどまる
バルソラ・バプテスト教会は火事で焼け落ちました。火の勢いが収まると人々が集まりました。煙がくすぶり、灰が舞う中、驚いたことに焦げた十字架が真っすぐ立っていました。消防士は言いました。「建物は焼失したけれども、十字架は残りました。それを見て、教会とは会衆のこと、教会堂は単なる建物だと改めて思わされました」
信仰によって踏み出す
神を信頼して「水に足を踏み入れる」ことについて講師が語りました。ある国の牧師は、新たな法律が制定された後も神を信頼して聖書の真理を語ることを選んだそうです。彼は差別罪で30日間拘留されました。しかし裁判所は、彼には聖書を「私的」に解釈して、それに従うように人々を促す権利がある、という判決を下したのです。
より高く
漫画出版社マーベル・コミックスの重鎮スタン・リーは、サングラスをかけた笑顔で知られています。「スパイダーマン」、「アイアンマン」などのスーパーヒーローを生み出し、2018年に亡くなりました。彼は「エクセルシオール」というキャッチフレーズでも有名です。数十年、同社の月刊コラムを必ずこの言葉で締めくくりました。2010年、その意味は「さらに高く、素晴らしい栄光へ前進」だとツイートしました。「エクセルシオール! それが読者に対する願いだから」と。
神は聞いてくださる
小学1年生の子どもが110番に電話して「助けてください」と言いました。「宿題ができないんだ」。やがて「ジョニー、何をしているの」と女性の声が聞こえ、少年は算数の宿題で困ったので、助けてくれる人がいると教えられた番号に電話をしたと説明しています。彼にとって宿題は「緊急事態」です。親切なオペレーターは、少年の「緊急事態」に対応し、宿題を手伝ってくれました。
お願いする
パーティーを計画しました。お客が多いのでケータリングを頼もうか。それともバーベキューセットを買おうか。雨に備えてテントも必要だろうか、と夫婦で相談し、予算はどんどん膨れ上がりました。人に助けてもらう機会にもなると捉えずに、自分たちで全部やろうとしたので、若干、非社交的にさえなりました。
信じたことに目を向ける
妻が窓の外を指さしながら「ねぇ見て! 信じられない!」と声を上げました。森に沿った我が家のフェンスの向こう側で雌鹿が跳ねていました。フェンスの内側では、我が家の大型犬たちがほえることなく、鹿と平行して走っています。鹿が立ち止まって犬たちの方を向くと、犬も立ち止まり、前足を伸ばしてしゃがみ、腰を落として再び走り出す準備をします。両者は1時間近く、行ったり来たりを繰り返しました。これは捕食者と被食者の行動ではありません。鹿と犬たちは、一緒に楽しく遊んでいたのです。その朝の珍しい光景は、来たるべき神の国をイメージさせました。