Month: 7月 2017

空の雲を考えてみよう

聖書のみことば:ヨブ記 37:1-16

あなたは濃い雲のつり合いを知っているか。—ヨブ37:16

ずいぶん昔のことですが、息子たちと一緒に庭に寝そべって、雲の流れるのを見つめていたことがありました。「お父さん、どうして雲は浮いているの」と、ひとりが尋ねました。私は、「それはね…」と教養のあるところを見せようと思ったのですが、口ごもってしまいました。そして、「分からないなあ」と知らないことを認め、「でも、調べてあげるよ」と付け加えました。

調べて分かったことは、こうです。凝結した水蒸気が地球の引力で下降すると、地上から昇る温かい空気にぶつかります。そして、再び霧状の水蒸気となり、上昇するのです。これが、この自然現象の説明です。

しかし、自然現象の説明は、究極の答えではありません。雲が浮くのは、神が、その英知によって自然を司る法則をつくり、「完全な知識を持つ方の不思議なみわざ」(ヨブ37:16)を示されたからです。ですから、雲はひとつの象徴、すなわち、神が恵みとまことをもって天地を創造されたということを表すしるしなのです。

いつか、「あの雲は何に見えるだろう」などと思いながら、のんびり雲を見ることがあったら、思い出してください。万物を美しく造られたお方が、上空に雲を浮かばせておられることを。また、その理由は、私たちに驚き敬う心を呼び起こさせるためであることを。大空は、積雲や層雲、巻雲さえも、神の栄光を宣言しています。

つくられた物は、つくられたお方を指し示すしるしに満ちている。

鮭の旅

聖書のみことば:マタイ11:25-30

すべて、疲れた人、重荷を負っている人は、わたしのところに来なさい。わたしがあなたがたを休ませてあげます。—マタイ11:28

鮭はすごい、と思います。毎年8月になると、私は鮭の遡上(そじょう)を見物しに出かけます。数ヶ月前、鮭は太平洋を後にしてコロンビア川に入りました。上流へ泳ぎつづけてスネーク川に入り、サーモン川の本流、そして支流のイースト・フォークを経てスセッシュ川、それからクリーク湖へと登って来ます。合計1千キロ以上の長旅です。産卵のためにクリーク湖の砂州に入るころには、鮭はへとへとです。

鮭は本能に動かされて川の流れに逆らい、滝を登り、水力発電のダムの縁を泳いで上がって行きます。鷲や熊、その他多くの天敵がいるにもかかわらず、自分が生まれたところに必死にたどり着き、卵を産みます。

「ふるさとに帰ろう」という鮭のような本能は、私たちにもあります。「人の心の中に、まさしく本能によって、神意識は存在する」とジョン・カルバンは言いました。人が生を受け生きていくのは、神を知り、神を愛する、という特別な目的のためです。神がいのちの源なのです。ですから、神のところに帰るまで、人の心は落ち着きません。

人生にはもっと何かがある、と求めつづけても、結局、心満たされる何かを見つけられず、落ち着かない人はいませんか。イエス・キリストが、あなたの求めるすべてを満たす泉です。イエスのもとへ返り、たましいの安らぎを見つけましょう(マタ11 : 28)。

キリストに安らぎを見つけるまで、人の心は落ち着かない。

持ち帰るもの

ジョン・F・バーンズ氏は40年間、ニューヨークタイムズ紙の記者として世界の出来事を伝えました。2015年、定年退職の際に書いた記事で、「決して忘れるな。どれだけ遠くに行ったかではなく何を持ち帰ったかだ」という、死の床にいた記者仲間の言葉を回想しています。

共同体を作る

コミュニティーすなわち共同体とは、一番苦手な人が必ずいる所だとヘンリ・ナウエンは語ります。私たちは馬が合う人たちに囲まれてやって行こうとしますが、それは仲良しクラブで共同体ではありません。仲良しクラブを作るのは簡単ですが、共同体を作るためには、思いやり、共通のビジョン、そして労苦が不可欠です。

認められなかった功績

ハリウッドのミュージカル映画は1950年から1960年代に流行し、とりわけオードリー・ヘップバーン、ナタリー・ウッド、デボラ・カーという3女優が観客を沸かせました。彼女たちの魅力は、その歌によるところが大きかったのですが、それはマーニ・ニクソンによる吹き替えでした。これらの名作で彼女の果たした功績は大きいものでした。しかし、それは長い間、全く認められていませんでした。

怖くてたまらない

フェイスブックに「怖くてたまらない」と10代の女の子が投稿しました。彼女はもうすぐ遠い町の病院に入院して検査を受けます。健康状態が非常に悪く、医者がその原因を突きとめてくれることを不安の中で望んでいました。

着る

著書『神を着る』の中で、ローレン・ウィナーは、服装は、地域や職業、個性、雰囲気、社会的地位など、その人を語ると言います。スローガン入りTシャツ、背広、制服、作業着などは良い例です。彼女はまた「装いが語るように、無言でイエスを語れる」という考え方は素敵だと言います。

何事にも時がある

飛行機の中で心暖まる光景を見ました。座席で遊ぶ幼い女の子の隣に赤ちゃんを抱いた母親がいて、赤ん坊に微笑んだり、頬をさわったりしていました。赤ちゃんは大きな目でじっと母を見つめます。私はわが子の幼かった頃を懐かしく思い出しました。

何より偉大

イグアスの滝はブラジルとアルゼンチンにまたがる大瀑布です。イグアス川の2.7キロメートルにわたって275の滝が連なり、まさに壮観です。ブラジル側の岸壁には、詩篇93篇4節「大水のとどろきにまさり、海の力強い波にもまさって、いと高き所にいます主は、力強くあられます」が刻まれて、その下には「神は私たちの悩みよりも常に大きいお方だ」と書かれています。