心の癒やし
カーソンは、狩猟、釣り、オフロードバイク、スケートボード、と活動的でした。しかし、バイクの事故で重度の障害を負い、やがてうつになりました。将来の展望を失ったのです。しかし、仲間が狩猟に連れ出してくれると、美しい自然の中で、障害のことを忘れられました。心が癒やされ、新たな目標ができました。自分と同じような境遇の人が大自然を体験できる非営利団体(名称は「ハント2ヒール」)を運営することでした。カーソンは語ります。「災い転じて福となりました。私は恩返しがしたいとずっと思っていました。今、それができて幸せです」。彼は重度の身体障害者とその介護者たちのために、癒やしの場を提供しようと心を踊らせています。
感謝の心
東京2020オリンピックの準決勝に出場予定のハンスル・パーチメント選手は、バスを乗り間違えて別の会場に到着。通常の移動手段では試合に間に合いません。絶体絶命です。しかし、大会ボランティアのストイコビッチ河島ティヤナさんに会いました。彼女は彼をタクシーに乗せ、お金を渡しました。おかげでパーチメント選手は準決勝に出場、決勝に進み、110メートル障害で金メダルを獲得しました。彼は試合後に戻って河島さんを探し、彼女の親切に感謝しました。
恵みと変化
凶悪事件の犯人が終身刑になりました。独房の中の年月、彼のたましいに癒やしと改心が始まり、ついに悔い改めて、イエスを救い主と信じるに至りました。最近は、他の受刑者との交流が一部、許可されています。神の恵みにより、彼の証しによって、キリスト信仰に導かれる受刑者も出現しました。彼らもまた救われたのです。
祈って進める
息子の手術の際、その人が執刀医であることに感謝しました。退職間近のベテランで、同じ症状の患者を何千人も診てきたからと家族を安心させてくださいました。その上、手術開始前には、最善の結果を与えてくださいと神に祈られました。本当にありがたいことでした。
へたったテント
ケニアのナイロビにいる牧師で友人のポールが、「私たちのテントはへたってきた」と書いていました。この教会は、2015年からテントのような場所で礼拝してきました。そして今、「このテントは古くなって、雨漏りがする」のだそうです。
永遠のいのち
映画『エバーラスティング~時をさまようタック~』の中で、アンガス・タックが言います。「ウィニー、恐れるべきは死ではなく、実りのない生だ」。この台詞の肝は、タック一族は不老不死で、アンガスは死ねないという点です。青年ジェシー・タックはウィニーと恋に落ち、ずっと一緒にいたいから「君も不死になって」と懇願します。しかし、賢明な父アンガスは、死ななければ幸せというわけではないと悟っていました。
5月の祈りの課題
祈りの課題を更新しました。是非、祈りを通して私たちの働きに加わってください。
議論は不要
神の存在をリジュンに信じてもらおうと、私は一年かけて説得を試みました。美しい大自然や宇宙には設計者がいるはずだ、道徳心があるのは誰かが与えたからに違いない、と力説しました。しかし、彼女の考えはいっこうに変わりません。ある日、ローマ人への手紙1章が目に留まりました。誰もが神の「永遠の力と神性」を知っていて、それを否定する人には「弁解の余地はありません」(20節)。後日、リジュンが神の存在の話題に触れたとき、このみことばを思い出しました。
「ウィトマー教授は、なぜ神を信じるのですか」とリジュン。
私はその質問をそのまま返しました。「リジュン、君はなぜ神を信じるのですか」。
「ああ!」と彼女は声を上げました。その瞬間、心の底では神を信じていたのだと悟ったようです。それから数カ月後、リジュンはイエスを信じる決心をしました。
もちろん、誰もがこんなふうに応答するわけではありません。聖霊の助けによって、真理をありのまま捉え、イエスに心を開けるように導いていただきます(ヨハネ16:7-11)。とはいえ、力ある正義の神が存在することを、人は直感的に知っています(ローマ1:20、32)。
直感的に知っているのですから、議論は不要です。すでに知っている事柄を証明する必要はありません。これでずいぶん肩の力が抜けます。リラックスして、相手が何を信じているのか尋ね、じっくりと話ができるでしょう。話し相手は、その会話がきっかけでいろいろと考え始め、いつの日かキリストを救い主として受け入れるかもしれません。人は神の存在を知っているのだと覚えていれば、説得する必要がないと分かります。そうすれば、相手を尊重してきちんと接することができるでしょう。
イエスを信じる信仰が理に適う現実的なものかどうか検討するとき、人は難しい疑問や質問をあれこれ考えます。今月は、聖書に基づいて自分の信仰を説明する「弁証」に注目しました。
【このテーマは今月の以下のエッセーでも取り上げています。】
1日 信仰の種
8日 真実を求める人々
15日 星を調べる
22日 物語を伝えなさい
信仰の種
昨春、庭の芝生のエアレーションをする前夜、強風が吹いてカエデの種が落ちました。エアレーションとは、固まった土に穴を開けて、土壌の通気を良くすることです。結果として、私は何百というカエデの種を庭に植え込んでしまい、たった2週間で、芝生の中にカエデの幼木の森ができていました。それを困ったものだと思って見ていたのですが、ふと、たった1本の木がこんなに多くの新しい命を生み出したと気付き、感動しました。