父のように
男の子が車のチャイルドシートの中で想像上のハンドルを握り、父親の真似をしようと次の行動に注目しています。私も小さい頃は同じで、父の真似をするのが大好きでした。父にしてみれば、自分の真似をする息子は可愛くてしかたなかったでしょう。
家の掃除
最近、部屋替えをしましたが、準備に時間がかかりました。部屋を移るだけでなく、ガラクタを処分してすっきりと新たな生活を始めたかったからです。捨てる物、献品する物、リサイクルする物など、分別は骨の折れる仕事でしたが、ご褒美は美しい部屋です。そこで生活すると思うとワクワクしました。ある現代語訳聖書ではペテロの手紙第一2章1節は「家を掃除しなさい。悪意やごまかし、ねたみ、悪口を箒で掃き出してきれいにしなさい」ですが、そのみことばが新鮮に響きました。
あわれみの期待
友人が良くない選択を繰り返すので困っていると祈りのパートナーに話すと、彼女は「私たち皆のために祈りましょう」と優しく言いました。「私たち?」と眉をしかめると、彼女は答えました。「ええ。あなたはイエスの聖(きよ)さが私たちの物差しだといつも言うでしょ。それなら、自分の罪と他人の罪を比較すべきでないわ。」私は「痛いことを言うわね。でも正しい。私の上から目線や霊的プライドも、同じように罪だもの」と答えました。そして、彼女のことを話しているのだから、私たちは陰口を言っている…それは罪だ、と気づき、私は「どうぞ祈って。私たちみんなのために」と頭を垂れながら言いました。
ライオンと共生する
シカゴの博物館で、現存する「バビロンのライオン」の壁画のひとつを見ました。それは翼を持ったどう猛なライオンの姿を描いたものでした。このライオンはバビロニア帝国の愛と戦いの女神イシュタルの象徴です。紀元前604年~562年の間、バビロニア帝国の道路の脇に、これと同じような壁画が120も並べられていたと言われています。
甘い香り
作家のリタ・スノーデンが、英国ドーバーのカフェの庭でお茶を飲んでいると、甘い香りが漂ってきました。どこから来るのかと店の人に尋ねると、道行く人からだと言います。村人のほとんどが近くの香水工場で働いているので、仕事帰りの人が道を通ると、残り香が漂って来るのだそうです。
聖人通り
夫婦でロンドンを歩いているとき「聖人通り」という名前の道に出くわしました。そこに昔、神のように聖(きよ)く正しく生きた人が、その道沿いの家に住んでいたというのが、この名前の由来だそうです。私は旧約聖書の一節を思い出しました。
小さな火
トーマス・ファリナーがプディング通りで営むパン屋から火が出たのは、1666年9月の日曜日の夜でした。小さな火でしたが次々に燃え広がり、ロンドンは大火に包まれました。市の80%が破壊され、7万人を超える人が家を失いました。小さな火が多大な損害をもたらしました。
驚きの面接
混雑したロンドンの通勤電車で、自分に触れた乗客に罵声を浴びせた人がいました。不快ながらも有りがちなこのできごとですが、これには予期せぬ展開が待っていました。ある会社の人事部長が「採用面接に…」と、その日の午後にSNSでつぶやきました。世界中の人が苦笑いでそれを読んだことでしょう。仕事の面接に行ったら、朝、電車で罵倒した相手が面接官だったのです。
肖像画を描く
ロンドンのナショナル・ポートレート・ギャラリーには、チャーチルの肖像画166点、シェークスピアの肖像画94点、ワシントンの肖像画20点等、貴重な絵画が保存されています。また、これが本当の姿だろうかと思うような昔の絵もあります。例えば、スコットランドの勇士ウィリアム・ウォレス(1270-1305)の肖像画は8点ありますが、彼の写真は当然ありません。ウォレスの姿が忠実に描かれているか否か、分かる術はありません。