明るい未来を作る
カンザス州の小さな町ネオデシャの高校で、生徒300人が驚く話を聞きました。町とつながりがある夫婦が、この先25年間、ネオデシャ出身の大学生の学費を払ってくれるというのです。彼らは驚がくし、大喜びで、涙ぐむ者もいました。
未来を助ける
心理学者のメグ・ジェイは、人は未来の自分を赤の他人のような感覚で捉えると言います。その理由は、おそらく「感情移入ギャップ」でしょう。知らない誰かに共感したり、その人を思いやったりするのは困難ですが、その誰かが将来の自分だというのです。そこで彼女は、若者が未来の自分を思い、尊重できるように手助けします。たとえば、将来を見据えた行動計画を作成し、夢に向かって健全に成長する道しるべを作ることです。
賢く選ぶ
宇宙飛行士のクリス・ファーガソンは、国際宇宙ステーションに向かう飛行に関して苦渋の決断をしました。しかしそれは、乗組員の安全とは関係ありません。家族に関することでした。ファーガソンは自分の優先順位は家族だと考えて、船長として宇宙に向かう代わりに、地球にとどまって、娘の結婚式に出席することを選びました。
心を育む
スコットランドのグリーノックの小学校では、産休中の教員3名が2週間ごとに赤ちゃんを連れて来て、児童たちと交流します。児童たちは赤ん坊と遊ぶことで共感や思いやりを学びます。一番良い影響を受ける児童は、個別指導が必要な「ちょっと難しいタイプ」の子だといいます。子どもの世話をすることは大変だと知り、人を思いやることを学ぶのです。
分裂しない家
イリノイ州選出の共和党の上院議員候補だったアブラハム・リンカーンは1858年6月16日に有名な「分かれたる家」という演説をしました。それはアメリカの奴隷制度にまつわる派閥間の抗争に光を当てたもので、彼の支援者の間にも、また反対者の間にも波紋を広げました。リンカーンは、マタイ12章25節の「分裂した家」という誰もが知っている比喩を用いることが重要だと考えました。なぜなら、人々は目を覚まし、深刻な危機が迫っていることに気付かなければならないと思ったからです。
どこに向かってこぎ出すか
マイケルは海に潜ってロブスターを捕っていて、ザトウクジラに飲み込まれました。暗闇の中で自分を強く圧迫する肉の壁を押し返しながら、もうだめだと思いました。しかし、30秒ほどで、クジラはマイケルを吐き出しました。幸い、大きなけがはなく、広範囲の打撲だけで済みました。
恨みでなくあわれみを
アメリカ同時多発テロ事件が2001年9月11日に起こり、グレッグ・ロドリゲスは世界貿易センタービルで亡くなりました。両親は悲嘆に暮れながらも、自分たちの対応を慎重に考えました。2002年、母のフィリスはテロの協力者とされる人物の母親、アイチャと面会しました。 「私は彼女に近づいて両手を広げました。私たちは抱き合って泣きました……心は瞬時に触れ合いました……共に息子のことで苦しんできたのです」とフィリスは語ります。
避け所
丈夫で大きな窓と分厚い石壁の素敵なホテルに夫婦で泊まったことがあります。海沿いのその場所を、ある日の午後、嵐が襲いました。海はしけて、荒波が怒った鉄拳のように窓に打ちつけました。しかし、私たちは平気でした。ホテルの土台は強固で、壁も頑丈だからです。外は嵐が吹き荒れる中、私たちの部屋は、「避け所」でした。
愛の絆の内に
母を看病するために、家族や友人から遠く離れた町のがん治療センターにやってきました。心細く不安でしたが、荷物を運ぼうとした時、笑顔の素敵な人が助けてくれました。フランクです。母のいる6階に着く頃には、彼に付き添う妻のロリにも会おうと決めていました。私たちはすぐに打ち解け、家族のようになりました。共に神を仰ぎ、互いに頼り合いました。一緒に笑い、愚痴を言ったり、泣いたり、共に祈ったりしました。ホームシックを感じながらも、私たちは、支え合う中で、愛の絆を深めていきました。