Category  |  人間関係

祝福されるから

友人と彼女の孫たちと散歩に出ました。友人はベビーカーを押しながら、腕を振れないからスマートウォッチの歩数が増えないとぼやきました。「でも、この散歩は無駄ではないでしょ」と言うと、「ええ。でも、あの金星が欲しいのよ」と笑いました。気持ちは分ります。頑張っても結果が出ないと、がっかりします。しかし、結果はすぐ出るとは限らず、目に見えないかもしれません。

不義を負う

マルコム・アレクサンダーは、有罪判決からおよそ38年後の2018年1月30日、出所しました。DNA鑑定で無罪が証明されたのです。数々の司法手続きの中、一貫して無罪を主張しましたが、不正がまかり通っていました。やる気の無い弁護士、ねつ造された証拠、ずさんな捜査などが、無実の男性を40年近くも獄につなぎました。しかし、アレクサンダーは驚くほど寛大で「私の人生に、怒っている暇はない」と語ったのです。

芸術作品

祖母は手芸が得意で、私の人生の節目にはいつも手作りのお祝いをくれました。高校卒業時にはモヘアのセーター、結婚祝いにはキルトをもらいました。そして裏には「祖母より愛を込めて」と刺繍されていました。それを読むと彼女の愛と将来に対する希望を感じました。

名誉を超えた行為

アイオワ大学バスケットボール部のスター選手、ジョーダン・ボハノンは、チームの記録を塗り替えるという所で、わざとフリースローを外しました。なぜなら、1993年、連続34本のフリースローを達成した直後、自動車事故で亡くなった大先輩のクリス・ストリートの記録を大切にしたかったからです。ボハノンは、ストリートの名誉を選択しました。自分が勝つこと以上に大切なものがあると、強く感じていたのでしょう。

最も偉大な救いの使命

大嵐によって、1952年2月18日、SSペンドルトン号はマサチューセッツの沖合、約16キロの海上で真っ二つに割れ、乗組員40人以上は暴風雨の中、沈んでいく船の船尾に取り残されました。この一報がチャタムの沿岸警備隊に届くと、一等水兵のバーニー・ウェバーは、3人の仲間と救助艇に乗り込み、不可能と目される救出に向かい、32人の乗員たちを助けました。彼らの勇敢な行動は、米国沿岸救助隊史上最大の救出で、2016年公開の映画「ザ・ブリザード」の題材になりました。

異国人をもてなす

ヨーロッパの最貧国のひとつ、モルドバに住んだ友人は、現地のクリスチャンの優しさに圧倒されました。ある時、教会員の家に洋服と食料を届けると、その家の夫婦は貧しいにもかかわらず、何人もの里子を育てていました。友人が何度も辞退したにもかかわらず、紅茶だけでなく食事までごちそうし、スイカなどの果物や野菜というおみやげをくれたのです。その手厚いもてなしに、友人は目を丸くしました。

選ばれなかったとき

プロジェクトが完了したと、友人がフェイスブックに投稿しました。皆がおめでとうと応答するのを見て、私は傷つきました。それは、私が担当するはずのプロジェクトでした。なのに、理由が分からないまま、外されたのです。

他の人と比べない

友人のスーが昼食のときに何気なく「いずれフェイスブックに良いことばかりじゃなくて、全てを載せるわ」と夫に言ったと聞いて大笑いしました。ソーシャルメディアは、昔の友人や遠方の知人の近況を知ったり、彼らのために祈ったりできる利点がありますが、落とし穴もあります。生活の楽しい部分ばかりが投稿されているので、みんなの人生は順風満帆だと錯覚し、なぜ自分だけがこうも大変なのだろうと落ち込んでしまうかもしれません。

素晴らしい知らせ

地方新聞が「家族の絆」というテーマでキリスト教団体が刑務所で行ったイベントについて報じました。受刑者たちは、ガラス越しではなく家族と対面し、互いに手を触れ、抱きしめ合うことができました。長年、我が子に会っていない人もいたそうです。自然に涙が流れ、家族の距離が縮まり、癒しが始まりました。