命が現れた
世界の目は、1986年、現在のウクライナにあるチェルノブイリ原子力発電所にくぎ付けになりました。当局は大惨事を避けようと努力しましたが、高レベル放射性物質の破片から致死量のガンマ線が放出され続け、処理用のロボットを次々と破壊しました。ついに「バイオロボット」、つまり人間が作業に従事させられました。何千人もの英雄たちが「チェルノブイリの清算人」となり、90秒交替で、危険物質を処理しました。彼らは科学技術では不可能なことを危険を冒してさせられたのです。
神のメッセージ
遠方で会議に出席中、「お伝えしたいことがございます」と会場係からメモを手渡されました。何ごとかと一瞬ドキッとしましたが、甥っ子が誕生したとのメッセージ。大喜びしました。
神は十分以上
エレンはクリスマス一時金に大喜びしました。更に、銀行がクリスマス・プレゼントとして1月分の住宅ローンを返金してくれたのです。彼女の家計は自転車操業だったので本当に助かりました。いろいろな支払いができた上に、クリスマス・プレゼントをして他人を祝福することさえできました。
聖ニコラス
聖ニコラスは紀元270年頃に裕福な家庭に生まれました。幼い頃に両親を亡くしましたが、愛情深い叔父に育てられ、神に従うことを学びました。言い伝えによると、青年ニコラスは、持参金が無くて結婚できない3姉妹のことを聞き、貧しい人に施すというイエスの教えに従いたかったので、相続財産を使って一人一人に金貨を詰めた袋を渡しました。その後、長年、貧しい人の必要を満たすことで残りの財産を使い果たしました。彼の惜しみない施しが、時代を経て、「サンタクロース」を生んだのです。
犠牲を忘れない
モスクワの聖会に招かれた時のことです。日曜礼拝の後に連れていってもらったレストランはクレムリンの近くで、着くとすぐ、婚礼衣装を着たカップルの行列に気付きました。それは城壁の外の無名戦士の墓に伸びています。彼らは、今日の幸せが誰かの犠牲の上に成り立っていることを心に刻んでいるのです。結婚式の花束を墓前に置き、その前で記念写真を撮る様子は、私には厳粛にさえ見えました。
心の癒やし
カーソンは、狩猟、釣り、オフロードバイク、スケートボード、と活動的でした。しかし、バイクの事故で重度の障害を負い、やがてうつになりました。将来の展望を失ったのです。しかし、仲間が狩猟に連れ出してくれると、美しい自然の中で、障害のことを忘れられました。心が癒やされ、新たな目標ができました。自分と同じような境遇の人が大自然を体験できる非営利団体(名称は「ハント2ヒール」)を運営することでした。カーソンは語ります。「災い転じて福となりました。私は恩返しがしたいとずっと思っていました。今、それができて幸せです」。彼は重度の身体障害者とその介護者たちのために、癒やしの場を提供しようと心を踊らせています。
言葉を超えた
トマス・アクィナス(1225~1274年)は、最も尊敬される神学者の一人でした。しかし、死のわずか3カ月前、生涯の研究の集大成だった『神学大全』の執筆を断念しました。救い主の砕かれた体と流された血について黙想していたとき、幻を見て絶句し、「もう書けない。私が見たものに比べれば、私の著書など藁(わら)のようなものだ」と述べました。
日だまり
夏の暑い日に4歳の孫のモリーとボール遊びをしました。一休みしようと座って水を飲んでいると、モリーが「見て! 光の水たまりだ」と庭を指して言いました。木漏れ日が暗い地面を照らして、日だまりを作っていたのです。
これこそ恵み
小説『レ・ミゼラブル』は、仮釈放中のジャン・バルジャンが、司教の銀の食器を盗むところから始まります。彼は捕らえられましたが、何と司教は、それは与えたものだと主張します。警察が去った後、司教は彼に「お前はもはや悪に属していない。善に属している」と語ります。