本物のイエス
読書会が始まって小説のあらすじの説明がありましたが、ジョアンには話の流れも登場人物も全く覚えがありません。やがて、間違えて課題図書と似た題名のノンフィクションを読んだからだと気付きました。その別の本も確かに面白かったのですが、正しい本を読んだ仲間たちと意見交換することはできませんでした。
全ての行動において
マルチン・ルターは、1524年、「商人たちには共通の原則がある……得をし欲を満たせるなら、隣人のことは気にしない」と述べました。それから2世紀後。米国ニュージャージー州マウントホリーの仕立て屋ジョン・ウルマンは、自身の信仰を商売に反映させました。彼は奴隷解放を支持し、強制労働を容認する企業の布や染料を使いませんでした。何をするにも、正しい良心のもと、隣人を愛し、清廉潔白に生きました。
どう生きるか
私たち夫婦は10年間、不妊に悩んだ後、新天地で心機一転を図ることにしました。胸が躍る一方で、大好きなラジオの仕事は続けられませんでした。友人のリアムに「天職が何なのか、もう分からない」と打ち明けると、「ここで放送の仕事は?」と質問されました。していないと答えると「結婚生活はどう?」と尋ねられました。急な話題の転換に驚きながらも「うまくいっている。二人して辛い道を通ったけれども、この試練で夫婦の絆が深まった」と答えました。彼は笑顔で「絆は福音の核心だよ。世の中には君たちのように互いに誠実な夫婦が必要だ。何をするかではなく、どう生きるかで、十分に大きな影響を与えているよ」と言いました。
小さな親切
アマンダは老人ホームを巡回する看護師ですが、11歳の娘ルビーをよく一緒に連れていきます。ルビーは時間つぶしに「3つだけ欲しいものがもらえるなら、それは何ですか?」とホームの住人に尋ね、その答えを書いていました。驚いたことに、多くの望みは、ソーセージやチーズ、チョコレートパイやアボカドというちょっとした物でした。そこでルビーは、クラウドファンディングをして、彼らの望みをかなえています。プレゼントを配るときはハグをしました。「元気をもらうの。本当に嬉しくなるの」と彼女は語ります。
レースを走る
米国のナショナル・フットボール・リーグ(NFL)の選手生命は短く、平均で3.3年です。ところが、トム・ブレイディは、2021年、44歳で22回目のシーズンを迎えました。彼が食生活やトレーニングを厳格に管理することは有名です。これが競争力の維持に寄与しているのでしょう。ブレイディはスーパーボウルを7度制覇。「史上最高」と呼ばれました。完璧を一途に追い求め、生活の全てをフットボールに捧げなければ得られなかった称号です。
福音のために
ネルソン・ベルは故郷バージニア州の医科大学を1916年に卒業し、その年の終わりには新婚6ヶ月の妻と中国に移り住みました。弱冠22歳で、人口200万人以上の地域で唯一の病院の外科医となりました。その後、彼は家族と共に24年間その地に住み、病院運営、手術、福音伝道をしました。当初、外国人に不信感を抱く人々は、彼を悪魔呼ばわりしていましたが、後には「中国人を愛するベル」と呼びました。娘のルースは、伝道者ビリー・グラハムの妻となりました。ネルソンは優秀な外科医であり聖書の教師でしたが、彼が多くの人々をイエスに引き寄せたのは、その有能さではなく、彼の品性と聖書の教えを実践する生き方でした。
コーヒー豆の小鉢
私はコーヒーを飲みませんが、コーヒーの香りを嗅ぐと、悲しみと慰めがないまぜになります。娘のメリッサが、自分の寝室にコーヒー豆の小鉢を置いて、心地よい香りを楽しんでいたからです。彼女が自動車事故で17年の地上の人生を終えてから20年近く経ちますが、今でもその小鉢を持っています。それはメリッサがそばにいた幸せな時間を常に思い出させてくれます。
賢く選ぶ
宇宙飛行士のクリス・ファーガソンは、国際宇宙ステーションに向かう飛行に関して苦渋の決断をしました。しかしそれは、乗組員の安全とは関係ありません。家族に関することでした。ファーガソンは自分の優先順位は家族だと考えて、船長として宇宙に向かう代わりに、地球にとどまって、娘の結婚式に出席することを選びました。
私の居場所
過越の祭りは、ユダヤ人が神の救いの御業を祝う伝統行事です。お祝いの食事の後、教会の人たちは輪になって楽しそうに踊りました。バリーは微笑みながらそれを見つめ「これが、私の家族、私の居場所です。私が、愛し愛される場所、帰属意識を持てる場所です」と言いました。