Category  |  人に仕える

イエスのなさったことを見よ

イエスさまが大好きだから宣教師になって神に仕えたいと、ワリーに話した少年がいました。彼はワリーの友人の息子で、当時8歳でした。それから十数年、ワリーは少年の成長を祈りつつ見守りました。そして、彼がアフリカのマリ共和国で活動する宣教団体に加わることになると、次のように言いました。「君が宣教師になりたいと話してくれたとき、君のためにと思って信託銀行に貯金をして、この良い知らせをずっと待っていたんだよ。」ワリーは人の必要に敏感で、福音伝道に熱心でした。

目立たない英雄たち

聖書には不思議な記述があります。例えば、神の民がアマレクに攻撃された時、モーセは丘の頂に行って神の杖を高く上げましたが、なぜでしょう(出17:8-15)。理由は書かれておらず、ただ、モーセの手が上がるとイスラエルが優勢になり、下がるとアマレクが優勢になったとだけ記されています。モーセが疲れると、兄のアロンとフルという人が彼の腕を支え、彼らは勝利しました。

長く残る影響

夫婦でイングランドの田舎町、ヨークシャー•デールズの古びた民宿に泊まったときのことです。他に4組の見知らぬ夫婦が宿泊していました。夕食後に談話室でコーヒーを飲んだとき、「何をされていますか」と尋ねられました。私は当時、シカゴのムーディー聖書学院の学長でした。私たちの学校や創立者D•L•ムーディーのことなど、英国人の彼らは知らないだろうと思っていたのに、「あのムーディーとサンキーのムーディーですか」と、すぐに応じてくれたのです。また、ひとりは「家にサンキーの讃美歌集があります。ピアノの周りに集まって、家族でよく歌います」と言いました。

見つけるために失う

英国人の夫と結婚して英国に引っ越ししたとき、私は、5年ぐらい異国で冒険するのだろうと考えていました。20年近くたった今でも、ここにいるのは想定外ですし、家族や友人、仕事など、慣れ親しんだものに別れを告げて、自分を失ったような体験をするとは、夢にも思いませんでした。しかし、古い自分を失ったことで、もっと素晴らしい人生を手に入れました。

印形

ある外国出身の人と知り合ったのですが、彼の上品な英語のアクセントと、小指にはめられた指輪が印象的でした。後に、それは単なる宝飾品ではないと教えられました。家系を示す家紋が刻まれていたのです。

聞くだけの人と行動する人

夜中、牧師をしている夫に電話がありました。一人暮らしの教会員が病院に搬送されたと言います。彼女は70歳代で、祈りの戦士でした。病気は重篤で、何も喉を通らず、歩くことも、目を開くこともできません。私たちは生死の淵をさまよう姉妹のために、神のあわれみと助けを祈りました。気がかりなのは、彼女の看病です。教会の人たちは即座に行動し、24時間体制のスケジュールを組んで交代で世話をしました。そればかりか、他の患者や見舞客、病院のスタッフにもキリストの愛を行動で示しました。

見せかけ

ケリーは良い人であろうと一生懸命です。彼女はいつも明るく元気です。そうすれば、みんなが喜びに満ちた態度を見て、褒めてくれるからです。また、地域の人々に親切にしているので、それを褒める人もいます。しかしケリーは、自分は神を愛しているけれど、自分の行為が見せかけのように感じることがあると言います。良い人でいようと頑張る姿の裏には、自分に対する自信の無さがあり、今までのように続けていくことに疲れを感じると告白します。

知らなかった

凍てつく冬の夕方、ある教会のボランティアが、低所得者向けのアパートに住む人たちに食料品を配りました。ある女性はその配給に大喜びし、台所の空の棚を見せて「神は、私の祈りに応えて、あなた方を遣わしてくださったのよ」と言いました。

行動を伴った愛

我が家に泊めていた客に「ちょっとした洗濯物はありますか」と尋ねたところ、彼の目がパッと輝き、そばにいた娘さんに言いました。「汚れ物を出しなさい。エイミーさんが、私たちの洗濯物を洗ってくださるそうだ。」私は、ちょっとのつもりが大仕事になってしまったと気づきながら、微笑みました。