違っても一つ
経営アナリスト、フランシス・エバンズが、保険の販売員125人を対象に調べたところ、彼らの成功の理由は営業力ではありませんでした。客は、政治観や教育レベル、はたまた身長まで、自分と近い人から買う傾向にありました。学者はこれを「同類性」と呼びます。
強者と弱者
ステッドファミリー小児病院の最上階の部屋は、床から天井までガラス張りで、隣にあるキニックスタジアムが一望できます。アイオワ大学アメフトチームが試合をするときには、心温まる行事があります。第1クオーターが終わると、その部屋から見学している入院中の子どもやその家族に向かって、コーチ、選手、観客が手を振るのです。その瞬間、子どもたちの目が輝きます。多くの人が自分たちのことを気にかけていると知って、彼らは元気をもらうのです。
幼子の信仰
私たちが「おばあちゃん」と慕っている86歳の女性が脳卒中で入院しました。言葉らしきものを話しても、その意味は理解不能でした。担当医は少し回復しなければ脳機能検査ができないと言います。しかし、彼女は私の顔を見ると、渇いた口を開いて「ケイラは元気?」と尋ねました。ケイラは私の娘で、12年間、彼女に在宅保育されていました。精一杯の愛情で世話してきたケイラのことを、まず尋ねたのです。
縁の下の力持ち
友人のミックは、開発途上国へ無料の医療を届ける「アフリカマーシー号」で働いています。病気を放置せざるを得なかった多くの人が、毎日、訪れます。テレビの取材が時折あります。彼らは医師や看護師たちが、口蓋裂を治し、内反尖足(せんそく)を矯正する様子にカメラを向けます。時々は、別の仕事をしているスタッフにもインタビューします。しかし、ミックの仕事に気付く人はほとんどいません。彼自身、考えてもいなかった配属先だったそうです。彼は、船の下水処理のエンジニアなのです。日々4万リットル近くの有害物質を含んだ水の処理は重要です。ミックが配管やポンプを管理しなかったら、医療船の活動は成り立ちません。
祈るときには必ず
マルコム・クラウトは、2021年、英国のエリザベス女王より、モーンディ・マネー(洗足日下賜金)を授与されました。当時、100歳。生涯で千冊の聖書を配った功績によるものです。彼は聖書を贈った全ての人の名前を記録し、その人たちのために常に祈っていました。
しもべの姿勢をとる
テレビ番組「覆面リサーチ ボス潜入」は、企業の社長や役員が正体を隠して自社に潜入するというものです。ある冷凍菓子チェーン店の経営者は、かつらとメイクで変装し、新人として働きましたが、その目的は、現場の実情を内側から把握することでした。そして、その経験をもとに、店の問題を解決しました。
生きる目的
妻を亡くし、隠居の身。子どもたちは巣立ち、家庭を持って忙しくしている。静かにぼんやりと日々をやり過ごしている。「もう十分に生きた。これといった目的もない。いつ天に召されてもいい」。ハロルドは娘にそう話していました。
深い水
アフリカ系アメリカ人のビル・ピンクニーが、1992年、南半球の南端岬を巡る困難なルートで単独世界一周航海を敢行した背景には、子どもたちを励まし、教育するという高貴な目的がありました。その中にはシカゴのスラム街にある彼の出身校の児童たちもいました。彼は、やり遂げると決意し一生懸命勉強するなら、必ず何かを成し遂げられることを見せようとしたのです。船の名は決意を表す「コミットメント」でした。彼は子どもたちをコミットメント号に乗せて海に出ます。子どもたちは、かじを握ることで、ボートの制御や自制、チームワークなど、人生で成功するために必要な基本的なことを学ぶといいます。
隣人を愛しなさい
日曜学校でゲームをしました。隣人を取り替えず、今、隣にいる人を愛することを学ぶゲームです。まず、皆が大きな輪になって座り、1人だけが輪の中央に立ちます。立っている人は座っている人に「あなたは隣り人を愛しますか」と尋ねます。聞かれた人は「はい」か「いいえ」で答えて、自分の隣の人を別の人に交換するかどうかを決めるのです。