結婚に例えると
私たち夫婦は結婚して22年。時々、うまくいっていることが不思議だと思います。私は作家で言葉を、妻は統計学者で、数字を扱います。私は美しさ、彼女は機能性を重視します。妻は待ち合わせに早めに来ますが、私は時々遅れます。美術館に入って20分、私は最初の部屋にいますが、彼女はもう、下のカフェで待っています。そんなわけで、忍耐を学ぶ機会を互いに与え合っています。しかし、共通点もあります。ユーモアを愛し、旅行が好きです。人生の土台は同じ信仰で、選択肢や妥協点を探るべきときは共に祈ります。土台が共通だと違いは益になります。双方の性格の違いを用いることで、私たちは共に成長して来ました。
金魚のモンストロ
レイシーはペットショップで水槽の底に横たわっている弱った金魚を見つけました。もう10歳だといいます。病斑で黒ずんでいました。レイシーは、それを引き取り、童話ピノキオのクジラにちなんで「モンストロ」と名付けました。専用の水槽に移して、毎日世話をしました。モンストロは徐々に回復して元気に泳ぎ出し、身体は元の色になりました。レイシーの献身的な世話でモンストロは新生したのです。
災害によって立ち返る
北ヨーロッパは、1717年、大洪水に見舞われました。オランダ、ドイツ、デンマークで1万4000人が亡くなりました。オランダのフローニンゲン州の歴史資料には、興味深い、しかし、当時としては当然の対応が記されています。当局は「祈りの日」を呼びかけ、市民は教会に集い、説教を聞き、詩篇を歌い、何時間も祈ったと記録されています。
計り知れない富
火星と木星の間を公転している小惑星プシケの組成は、金、鉄、ニッケル、プラチナなどだと推定されています。お金に換算するなら、途方もない額になるでしょう。この豊かな資源はまだ手つかずですが、米国にはその鉱石の検証を目的とする探査機を送る計画があります。遥か彼方の莫大な富は、興味と欲望を駆り立てます。その宝を求めてプシケに向かおうとする人々がいずれ必ず現れるでしょう。
大胆に立つ
イリノイ州のある町では犯罪の40%が家庭内での暴力です。これは教会員にも関わる問題ですが、なかなか言い出せることではありません。そこで、地域の牧師たちが立ち上がりました。暴力の兆候を見抜くための講習を受けたり、この問題に取り組むNPOを支援したりして、見て見ぬふりはしない、主にあって勇敢に立ち向かう、と示しました。「私たちの祈りと思いやり、身に着けた知識や技術、ネットワークは、大きな変化をもたらしています」とひとりの牧師は語っています。
本当の力
米国の重量挙げ選手ポール・アンダーソンは世界一強い男と言われました。1956年のオリンピック、メルボルン大会では、39度の高熱にも負けず優勝しました。1回目と2回目は失敗し、金メダルへの唯一の望みは3回目で五輪新記録を出すことでした。そこでアンダーソンがしたことは、どんな弱者でもできることでした。自分の強さを手放し、神の強さを求めたのです。そして、3回目で187.5キロを持ち上げました。彼は「取引とかではなく、助けが必要だった」と語っています。
神に支配を委ねる
野山に生息する木をテーブルの上で観賞できるほど小型にして美しく手入れをしたもの、それが盆栽です。 元々の木との間に遺伝的な違いはありません。ただ、浅い鉢、せん定、根切りなどで成長を抑制するので大きくならないのです。
自然を守る責任
夫婦で旅行に行き、浜辺を散歩していると、仮設の柵で仕切られている大きな正方形の砂地がありました。それはウミガメの卵を守るためだそうです。ボランティアが24時間体制で働いていると若い男性が説明してくれました。ふ化したばかりの亀の子が巣から出てくると、動物と人間の両方が、生存の脅威です。「私たちの懸命な努力にもかかわらず、科学者の推定によると、5千匹の子亀の内、成体になるのは1匹だけだそうです」と言いました。しかし、彼はこの暗い予測にもめげません。亀を守ろうという彼の情熱は、私の心を動かしました。私は今、ウミガメのペンダントを着けています。神の被造物を世話するという私たちに課された責任を忘れないためです。
天地を揺るがす祈り
グリーンバーグ博士の撮った世界の砂浜の砂の拡大写真は驚くほど色彩豊かです。砂には鉱物、貝殻、サンゴの破片などが含まれています。砂粒の鉱物含有量を顕微鏡で分析すると、侵食や海浜流の海岸線に及ぼす影響など、多くのことが分かります。小さな砂粒には非常に価値のある情報が詰まっています。