信仰の遺産
米国のキリスト者の場合、母と祖母が信仰継承に多大な影響を及ぼしたと、2019年の調査で明らかになりました。信仰を継承した人の約3分の2は母のおかげだと言い、3分の1は祖父母(主に祖母)の功績だと答えました。
生涯の友だち
英国の詩人ウィリアム・クーパー(1731-1800年)は、自分の教会の牧師で元奴隷商人のジョン・ニュートン(1725-1807年)と友だちになりました。クーパーは、不安とうつ症状に悩み、自死を試みたことも一度ではありませんでした。2人は共に散歩し、神について語り合いました。ニュートンは、目的をもって詩を作ることが良い影響になると思い、賛美歌集の作成を思いつきました。クーパーは『かみのみむねはいともくすし』をはじめ、多くの詩を書きました。2人の友情は、ニュートンが別の教会に赴任してからも続き、クーパーが亡くなるまで、頻繁に手紙のやり取りをしました。
御手の中で
俳優ウィリアム・シャトナーは、テレビのSFドラマシリーズ『スタートレック』でカーク船長を演じましたが、実際に宇宙に行けるとは思いもよらないことでした。彼は11分間の宇宙飛行の後、「あれほど感動する経験は他にはない」と興奮して語りました。「青い色はすぐ過ぎて、漆黒の闇がありました。下を見ると青、上は真っ暗闇です」と述べ、「美しい青の層は薄く、一瞬で通り抜けてしまいました」と続けました。
逃げ込める場所
小学6年生のバスケットボールの試合で、親たちは大声援を送っていました。小さい妹や弟たちは、廊下で楽しく遊んでいました。すると突然、サイレンが鳴り、警報灯が光りました。火災報知器が作動したのです。幼い子どもたちは驚いて、叫びながら体育館に駆け込み、親を探しました。
ファストフードの畑
ファストフード店で昼食のハンバーガーを口に入れた時、マリアは、少し離れた席の青年に気付きました。汚れた服にボサボサの髪、空っぽの紙コップを握りしめ、空腹に耐えていることは一目瞭然です。何かしたいと思いましたが、現金を渡すのは賢明ではありません。何かを買ってあげたら、恥ずかしいと思わせるかもしれません。
神は
両手いっぱいに荷物を抱えた男性が、20メートルほど先を歩いていましたが、つまずいて転び、荷物が散乱しました。周りの人が助け起こし、物も拾ってあげ、彼は歩き出しましたが、後ろにいた私は、財布が落ちていることに気付きました。そして、それを拾って追いかけました。「すみません!すみません!」と呼び続け、ようやくその人が振り返ると、私は追い付き、財布を渡しました。その時の彼の驚きと安堵(あんど)、感謝の入り混じった表情を、何年も経った今でも鮮明に覚えています。
大いなる期待
師走のある日、高齢の女性が混雑する郵便局に来ました。係員はその緩慢な動作に我慢しつつ「こんにちは、おばあちゃん」とあいさつしましたが、この様子にしびれを切らす人がいたかもしれません。
日々、より頼む
ある土曜日の朝、早く起きた幼い子どもたちは、自分たちで朝食の準備をすることにしました。私たち夫婦は、忙しかった1週間の疲れもあり、7時までは寝ていようと思っていたのです。ところが、突然、大きな音がしたのでベッドから飛び起き、急いで1階に降りてみると、床一面に割れた食器のかけらとオートミールが散らばり、5歳のジョナスが、必死で床を拭いていました(かえって汚れが広がっていました)。子どもたちは、お腹を空かせていましたが、助けを求めず、自分たちで何とかすると決めたのです。依存ではなく自立を選択しましたが、今回はうまくいきませんでした。
クリスマスの光
クリスマスツリーは、燃えているように見えました。 電飾ではなく、火のついたろうそくで、ツリーが飾られていたからです。私たち家族は、伝統的なドイツのクリスマスのお祝いに招待されました。昔ながらのデザートや本物のろうそくの炎で飾られたツリーを楽しみました(安全のために、切り出した新鮮な木を使い、ろうそくの灯も、一晩限りです)。