もう一段、進んだ愛
なぜ競合店を助けたのでしょう。ウィスコンシン州のレストラン経営者アドルフォにとって、それは同業者たちを励ますためでした。コロナ禍の営業規制の中、アドルフォ自身、苦境にありました。しかし、地元の会社の太っ腹な行為に触発され、自腹で30万円相当の食事券を買いました。それを来店客に贈り、近隣の別のレストランにも行ってもらうためです。彼の行為は、口先だけでなく行いを伴った愛でした。
神の助けで人を助ける
コペンハーゲン在住のオーレ・カソーは大の自転車好きです。ある朝、歩行器を横に、ぽつんと座る老人を見かけました。その時ふと、自転車の自由を高齢者に提供したいと思いました。天気の良い日に自転車式人力車を借りて高齢者施設に行き、乗りたい人はいませんかと呼びかけると、女性住人と職員が手を挙げました。こうしてサイクリング・ウィズアウト・エイジは始まったのです。
喜んで信頼する
殺処分の運命だった保護犬のルディーは、その数日前にリンダに引き取られました。それから10年間、ルディーはリンダのベッドの脇で穏やかに夜を過ごしましたが、突然、ベッドに飛び乗って、彼女の顔をなめるようになりました。リンダは叱りましたが、毎晩、同じことが起こりました。やがて、リンダが座ると必ず膝の上に飛び乗り、顔をなめるようになったそうです。しつけ教室に連れて行かなければと思った時、ふと、彼女の顎の同じ所をルディーがなめていると気付きました。不安になって医者に診てもらうと、微小腫瘍(骨のがん)が見つかりました。発見がもう少し遅れていたら、助からなかっただろうと告げられました。リンダはルディーの本能を信じてよかったと思いました。
天国の主人
シンガポール労働省は2022年、全ての外国人家事労働者に最低月1日の休日を与えるよう通達し、1日分の賃金の上乗せは適用できないと決めました。しかし雇用主たちは、介護や家事の担い手が無い日ができると憂慮しました。その問題は外部委託で解決されましたが、使用人に休息の必要性があることをおもんぱからない態度は、簡単には解消しませんでした。
『わたしはある』
ジャックは哲学と文学の教授で才気に富み、15歳で無神論者だと宣言し、成人後もその「信仰」を堅持しました。キリスト者の友人たちの説得を「だれもかれも、何もかもが相手側と結託していた」と語ります。しかし、聖書が他の文学や神話と違うことは認めざるを得ませんでした。「もし神話が事実となり、受肉されたならば、まさしくこのような表現になっただろう」と福音について述べました。
御国第一のリーダー観
キリスト教児童書の作家団体に加わり、互いに祈り、互いの出版物をPRしだした時、「競争相手と協力するなんて」と言われました。しかし、私たちは御国第一のリーダー観と協働意識にコミットしています。お互いは競争相手ではなく、福音宣教という共通の目的を持って同じ王に仕える仲間です。私たちは協力してキリストの証人となり、できるだけ多くの人に福音を届けようとしています。
あなたの信仰を分かち合う
英国国教会は1701年、世界中に宣教師を派遣するために、イギリス海外福音伝道会を設立しました。彼らの標語は、ラテン語の「来て、私たちを助けてください!」でした。この叫びに応えて、イエスに従う人々は、神の愛と赦(ゆる)しのメッセージを、紀元1世紀から今まで世界の町々に届けてきたのです。
遺すものは何か
大恐慌時代に砂嵐が甚大な被害を与えた頃、カンザス州のジョン・ミルバーン・デイビスはずいぶんな散財をしました。一代で大富豪になり、子どもはなく、地域の福祉や経済に貢献することもできましたが、亡き妻と自分の等身大の石像11体に多額の費用を費やしました。
満足をくれるのは唯一神
大きなエビ、肉料理、サラダ等、10万円を超えるごちそうが届きましたが、その家の主人はパーティーをしていたわけではありません。料理を頼んでさえいませんでした。親のスマホで遊ばせていた6歳の息子が注文したのです。「どうしてそんなことをしたの?」と布団に潜っている息子に尋ねると、彼は「お腹が空いていたの」と答えました。少年の食欲と未熟さがとんだ散財を招きました。