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予想外のことをなさる神

私たち大勢の大学生は頭を垂れました。講師は献身の祈りを導き、国外宣教に導かれていると感じた学生は前に出るように促しました。私は友人のリネットが席を離れる気配を感じました。彼女はフィリピンで主に仕える約束をしたのです。私は立つように促されませんでした。米国にも神を知る必要のある人たちがいるので、自国で神の愛を伝えたかったのです。ところが10年後、私は英国に移って、神に賜った隣人たちの中で神と人に仕えていました。神が予想外の冒険に招かれていると悟り、思い描いていた未来図を転換させたのです。

親切な行い

バレリーは流産で子を失い、ずいぶん経ってガレージセールをしました。地元の木工職人のジェラルドはそこでベビーベッドを買いましたが、セールの背景を知りました。そして、そのベッドで子どもの形見の品を作ってあげようと思いました。翌週、彼は美しい長椅子を贈りました。「世の中捨てたもんじゃないわ」とバレリーは言いました。 「こんな親切な人がいるのだから」

縁の下の力持ち

友人のミックは、開発途上国へ無料の医療を届ける「アフリカマーシー号」で働いています。病気を放置せざるを得なかった多くの人が、毎日、訪れます。テレビの取材が時折あります。彼らは医師や看護師たちが、口蓋裂を治し、内反尖足(せんそく)を矯正する様子にカメラを向けます。時々は、別の仕事をしているスタッフにもインタビューします。しかし、ミックの仕事に気付く人はほとんどいません。彼自身、考えてもいなかった配属先だったそうです。彼は、船の下水処理のエンジニアなのです。日々4万リットル近くの有害物質を含んだ水の処理は重要です。ミックが配管やポンプを管理しなかったら、医療船の活動は成り立ちません。

深い水

アフリカ系アメリカ人のビル・ピンクニーが、1992年、南半球の南端岬を巡る困難なルートで単独世界一周航海を敢行した背景には、子どもたちを励まし、教育するという高貴な目的がありました。その中にはシカゴのスラム街にある彼の出身校の児童たちもいました。彼は、やり遂げると決意し一生懸命勉強するなら、必ず何かを成し遂げられることを見せようとしたのです。船の名は決意を表す「コミットメント」でした。彼は子どもたちをコミットメント号に乗せて海に出ます。子どもたちは、かじを握ることで、ボートの制御や自制、チームワークなど、人生で成功するために必要な基本的なことを学ぶといいます。

愛のリーダーシップ

母グマが車の行き交う道路を4匹の元気な子グマと渡る動画をほほ笑ましく見ました。1匹ずつ口にくわえて渡るのですが、子グマは反対側に戻ってしまいます。忍耐強く何度も頑張って、母グマはついに無事に4匹の子グマを渡らせることができました。

大きな愛

受難週の直前、フランス南西部のスーパーにテロリストが押し入り、2人を殺害し、人質を取って籠城しました。その後、皆を解放しましたが、1人の女性だけは人間の盾に残しました。治安当局のアルノー・ベルトラーメは、人質の身代わりとなり、犯人ともみ合い負傷して亡くなりました。

人に仕えるという挑戦

ディアビオンはまだ13歳でしたが、人助けに挑戦しました。夏休みに50カ所の芝刈りを無償で行おう、と子どもに呼び掛ける人がいると聞いたのです。それは、帰還兵やシングルマザー、障害者の家庭、それ以外でも助けが必要な人に仕えることです。この運動を始めたのは、米国50州で50カ所の芝刈りをした人で、労働倫理や地域に恩返しすることの大切さを教えていました。夏休みの楽しみ方には選択肢がありますが、ディアビオンは人に仕えることを選び、やり遂げました。

ヒヒ、ろば、私

ジャックは有能な信号手でした。南アフリカのヴィテンヘイズ駅で、汽笛で進路を知らせる汽車に対応し、9年間の勤務で分岐器の操作を誤ったことはありません。ジャックは、駅員のジェイムズ・ワイドに飼われていたチャクマヒヒでした。ワイドは線路に落下し、汽車にひかれて、両足を失いました。彼はジャックを訓練して家事や仕事を手伝わせました。するとやがて、進入する列車が発する信号に応じて分岐器の正しいレバーを引くことを覚えたのです。

必要を見て取る

父が亡くなる数日前、看護師のレイチェルが病室に立ち寄り、ひげをそりましょうかと尋ねました。そして、優しく顔を当たりながら「この年代の男性は、毎日のひげそりが大切ですね」と話しました。彼女は父の気持ちを察して、敬意を持って主体的に行動しました。その親切は、高齢の母親のマニキュアを塗ってあげる友人のジュリーと同じです。彼女の母にとって、きれいだということが大切だからです。