Category  |  神の愛と心配り

ラブソング

土曜日の午後、静かな川沿いの公園には、ジョギングをする人や釣り糸を垂れる人がいました。カモメたちはエサを取り合っています。私たち夫婦は座って、一組のカップルを眺めていました。おそらく40代後半で、外国語を話しています。男性は、人目を気にする様子もなく、自国の言葉でラブソングを歌い、女性は、彼の目をじっと見つめていました。その歌は、そよ風に運ばれて、みんなの耳に届いていました。

暴露と保証

車が青い煙を噴出して男の赤ちゃん、農薬散布の飛行機がピンク色の水を大量に放出して女の赤ちゃんなど、2019年、赤ん坊の性別を劇的に公表する人がいました。一方、この子たちが成長する世界に関する別の事実も公表されました。聖書アプリYouVersionが、1年で最もシェア、ハイライト、ブックマークされた聖句は、「何も思い煩わないで、あらゆる場合に、感謝をもってささげる祈りと願いによって、あなたがたの願い事を神に知っていただきなさい」(ピリ4:6)だと年末に発表したのです。

神によって力づけられた

作家志望でホテルの皿洗いをしていたラングストン・ヒューズは、1925年、憧れの詩人バチェル・リンゼイが宿泊していると知り、自作の詩を書いた紙を彼の部屋の扉の下からそっと差し入れました。リンゼイは、その詩を絶賛し、朗読会で披露しました。ヒューズはリンゼイに励まされて奨学金を得て大学に入り、成功の第一歩を踏み出しました。

愛の力

1人はドイツ人、もう1人はデンマーク人。80代の2人は、それぞれ60年間の結婚生活の後に配偶者と死別しました。自宅は15分しか離れていないのに、その間に国境があります。ふたりは恋に落ち、家で食事を共にしたりしていましたが、コロナ禍で国境が封鎖されました。それでも毎日、午後3時に静かな田舎道の国境で待ち合わせ、各々の国の側に座ってピクニックをしました。彼らの愛は、国境や感染症より強かったのです。

天の父の声

友人のお父さんが先日亡くなりました。診断の後、すぐに病状が悪化し、ほんの数日で天に召されました。父親と深い絆があった友人は、聞きたいことや話したいことがまだたくさんあったと言います。彼の職業はカウンセラーなので、家族を亡くした人の心をよく知り、そのような状況をくぐり抜けていく人たちを助けています。それでも、彼はこう言いました。「時々、父の声を聞き、父の愛を感じたいと無性に思うんだ。僕にとって、それは大きな意味があったから」。

神の素晴らしい助け

保安官は何千、何万、もしかしたら何百万という祈りに驚きました。2020年秋のコロラド州山岳地帯で発生した大規模な山火事は、12時間で乾燥した森林や300余りの家屋を含む4万ヘクタールを焼き尽くし、町の人々を震え上がらせました。そこに、ある気象学者が「天の恵み」と称する雪が降ったのです。延焼地域全体に例年より早く降雪があり、30センチほど降り積もった雪は、炎の勢いを弱め、鎮火に至った地域もありました。

成功と犠牲

息子は夏休みの宿題で、アルプスの山に登ろうとした少年の本を読みました。少年は日々訓練に明け暮れ、ついに山頂を目指す一団に入って出発しましたが、途中で病気になった仲間のために、彼と共に残る決断をしました。息子の先生は「登頂できなかった主人公は、負けたのですか」と生徒たちに尋ねました。「そうです。失敗に終わる運命だったんです」と答えた生徒がいる一方、「ちがいます。人を助けるために自分の大切なものをあきらめたのですから」と述べる生徒もありました。

愛なる神

ある教授は「ではまた」と言ってリモート授業を終わり、学生たちも「さようなら、先生」と返事をしていましたが、ある日、一人の学生が「先生、大好き!」と言いました。教授は驚きましたが「私もみんなが大好きだよ」と返しました。その後、学生たちは、次の授業にはみんなで「先生、大好き!」と言おうと決めました。対面授業を好む教授が労苦をいとわずにリモート授業をしてくれることに感謝の気持ちを表そうというのです。数日後、教授が「ではまた」と言うと、学生たちは次々と「先生、大好き!」と答えました。これが数か月続き、教授は学生たちと家族のような絆を感じるようになったと言います。

巧の手

マイアミビーチのある店が、1952年、「壊したら買い取ること」と張り紙をしました。不注意な客が商品を壊すことを防ぐためです。今では多くの店が同様の警告をしています。