Category  |  信仰

神に覚えられている

ショーンは家庭というものをあまり知らずに育ちました。母親は亡くなり、父親は不在がちで、常に寂しく不安でした。しかし、近所の夫婦が助けてくれました。彼は家族の一員のように迎えられ、その家の子どもたちにも可愛がってもらいました。自分も愛されていると実感できたのは、彼らのおかげです。また、教会にも連れて行ってもらいました。ショーンは自信に満ちた若者に成長し、ユースリーダーの一人になっています。

赤いドレスプロジェクト

イギリス人アーティストのカースティ・マクラウドは「赤いドレスプロジェクト」を発案し、84枚のワインレッドのシルクの布が、13年間、世界を旅しました。各地でその布に300人以上の女性(と数人の男性)が自分たちの物語を刺しゅうし、それでドレスが仕立てられました。彼女たちの多くは、社会で差別されたり、貧困に苦しんだりしている人々です。

イエスのように

研究者たちは2014年、オレンジ色のピグミーシーホース(タツノオトシゴの一種)のつがいをフィリピンの海で捕獲し、生息地のオレンジサンゴの一部と共にカリフォルニア科学アカデミーに運びました。ピグミーシーホースの身体の色は、親に由来するのか、環境に由来するのかを調べるためです。くすんだ茶色の赤ちゃんが生まれると、彼らは紫サンゴを水槽に入れました。すると、オレンジ色の親から生まれた赤ちゃんの身体が、紫色に変化しました。ピグミーシーホースは弱い生き物なので、環境に溶け込む天賦の力が生き残るために不可欠です。

預言者のメッセージ

スポーツ記者ヒュー・フラートンには鋭い分析力がありました。1906年の野球のワールドシリーズで、前評判の高いシカゴカブズは、第1試合と第3試合に負け、第2試合には勝ち、第4試合には雨が降ると予想し、その通りになりました。1919年のワールドシリーズでは八百長試合を疑いました。世間は笑いましたが、またも正解でした。

手放す

本屋の店員のキースは、店主が2日間、休みを取って不安でした。店は順調でしたが、キースは、きちんと留守番ができるか心配でした。それで、あれもこれもと、全ての業務を神経質に細かく確認しました。ついに店主は「やめなさい」とビデオ通話で言いました。「君がやるべきことは、毎日のメールの指示に従うことだけだ。心配するな、キース。店の責任は私にある。君にではない」

難民をもてなす

戦禍を逃れてベルリン駅に着いた多くのウクライナの女性と子どもたちは驚きました。あなたに避難場所を提供すると書いた紙を手に、多くのドイツ人家族が待っていたのです。「我が家は2人、受け入れ可能!」「大部屋あります」。なぜこんな親切をするのかと尋ねられた女性は、ナチスから逃げた母と同じような境遇の人を助けたいと答えました。

静まれ

アイソレーション・タンクは不安やストレスを軽減する目的で心理療法に用いられると読んだことがありました。その中に座ると、身体が水の上に心地よく浮かび、室内が暗くなってソフトなBGMが止みました。こんな体験は初めてです。世界の混沌(こんとん)が収まったかのようで、自分を取り戻したように感じました。不安が消え、元気が回復しました。静寂には力があるとあらためて認識しました。

果たされる約束

子どもの頃、毎夏、遠方に住む大好きな祖父母の家で1週間を過ごしました。二人から多くのことを教わりましたが、それに気付いたのはずっと後です。神と共に歩んだ長い人生のおかげで、彼らは私が想像だにできない知見を持っていました。神は何と忠実なお方かといつも言っていたので、私は、神は約束を守られる、信頼しても大丈夫、と安心するようになりました。

聖霊の導き

ミシェルはオーツ麦と革の匂いがする馬小屋で、私の娘に乗馬の手ほどきをしてくれました。彼女は白いポニーに口を開けさせ、くつわのかませ方を見せ、頬革を引きながら、その重要性を説明しました。くつわで馬のスピードや方向を制御できるからです。