十分な時間
友人の本棚にトルストイの『戦争と平和』の全巻が並んでいるのを見て、私は全巻を読んでいないと告白しました。彼は笑いながら「定年で教職から退いたとき、『読める時間がやっとできたね』と、友人がプレゼントしてくれたのだよ」と言いました。
イエスはここにいらっしゃる
高齢の大伯母は病床にありました。白髪を後ろに流し、しわだらけの頬でしたが、笑顔でした。見舞いに行った私たちに、もう多くを語りませんでしたが、「寂しくはないのよ。イエス様がここにいらっしゃるからね」とささやいたことを覚えています。
確かな信頼という信仰
英国の成人は約12分に1回、スマホをチェックしている、という調査結果が2018年にありました。しかし、私たちがネット検索をしたり、メールやSNSの通知、電話の着信音に反応したりする頻度を考えると、これは控え目な数字でしょう。多くの人は、生活に必要な情報を提供し、予定等を管理し、人と自分を繋がらせてくれるものとしてスマホを信頼しています。
聖別される
イギリスのスタッフォードシャーで、1742年11月、チャールズ・ウェスレーの説教に対して騒動が起こりました。チャールズとジョンというウェスレー兄弟の行動は、教会の伝統を壊しているかに見えたので、許容し難いと感じる人々がいたのです。
希望で嵐を突き抜ける
数名の竜巻追跡人たちが、2021年春、テキサス州で発生した竜巻とその横に現れた虹のビデオを撮影しました。その一つには、長い麦の穂が渦巻く風の力でしなり、鮮やかな虹が灰色の空に曲線を描いて竜巻に向かって伸びている様子が写っていました。道路わきに立って、ねじれたじょうごの形をした雲の脇にはっきり表れた希望のシンボルを撮影する人もいました。
全世界の癒やし
スロベニア西部の人里離れた峡谷にあった秘密の医療施設(フランジャパルチザン病院)は、多くのスタッフを擁し、第2次世界大戦中、何千人もの負傷兵の世話をしました。度重なるナチスの探索を回避したこと自体、驚きますが、さらに注目すべきは、スロベニアのファシズム抵抗団体が運営していたにもかかわらず、敵味方の区別なく、連合軍と枢軸国双方の兵士の治療をしたことです。
立ち止まって祈る
前を走る数台の車が消火栓から噴き出す水を浴びて走り過ぎるのを見て、無料洗車のチャンス到来だと思いました。そして、ほこりまみれの車を嬉々として走らせました。しかし、朝から太陽に照らされていた黒い車のフロントガラスに冷たい消火栓の水が当たった瞬間、「ビシッ!」と音がして、上から下までひびが入ってしまいました。無料洗車のおかげで高いツケを払わされました。
狭い門カフェ
餃子やカレーなどの美味しいものが、台湾、台南市の「狭い門カフェ」にはたくさんあります。入口は幅40センチほどの壁の穴。平均的な体形の人がやっと通れる狭さですが、千客万来です。
気象予報士の間違い
若い予報官のチャールズ・ピアスは、ふたつの前線の影響でハリケーンはニューイングランドまで北上すると1938年9月21日の正午の会議で警告しましたが、上司たちは一蹴しました。熱帯低気圧はそれほど北上しないからです。しかし、2時間後、ロングアイランドで地滑りが発生。ハリケーンは午後4時にはニューイングランドに到達していました。船は座礁し、家は破壊されて海に飛ばされ、600人以上が亡くなりました。確かなデータと詳細な気象図に基づいたピアスの警告が公表されていればと悔やまれます。