身に余る贈り物
私が仕事で大変だと聞いた友人から贈り物が届き恐縮しました。とても良い品だっただけでなく、彼女自身、親の介護、子どもの問題、激変する職場、ぎくしゃくした夫婦関係など、相当なストレスを抱えていたからです。自分のことを脇に置いて私の心配をしてくれたのですから、身に余る親切に涙が出ました。
ピンクのコート
ショッピングモールを歩いていると、ブレンダの目にピンク色が飛び込んできました。「綿菓子色」のコートです。「ホリーは絶対、気に入るわ!」同僚のホリーは、シングルマザーで家計は大変です。暖かいコートが要るようでしたが、自分のために高い買い物をする人ではありません。ブレンダは迷うことなく、財布を開きました。そして、「あなたは最高に愛されている」という匿名のカードと共に、それが彼女に宅配されるよう手配して、小躍りで駐車場に向かいました。
惜しみなく与える
チャールズ・ゴードン将軍(1833-1885年)は、ビクトリア朝時代の英国の軍人で、中国など世界各地で任務に当たりましたが、英国にいるときは、収入の9割を寄付しました。ランカシャー地方で飢きんが起きると、授与された勲章の銘刻を削り取って現地に送り、その金を溶かして換金し、困窮者に食事の配給をするように言いました。その日の日記には「唯一残された価値あるものを、主イエスにささげた」と記されています。
まことのもてなし
私の故郷のフィリピンでは、誰かの家に行くと「もうご飯食べた?」とよく尋ねられます。これは、訪問客に対する厚意と気遣いを示す言葉で、どんな返事をしようとも、何らかの食べ物がふるまわれます。フィリピンの人たちは、本当の思いやりは、お決まりの挨拶を超えて、目に見えるもてなしをすることだと考えています。
神の接着剤
ペンシルベニア州立大学の科学者たちは、接着力が非常に強いにもかかわらず剥がすことが可能な新しい接着剤を開発しました。そのヒントはカタツムリの粘液です。カタツムリの粘液は、乾燥した状態では固まり、湿った状態では緩みます。カタツムリはその性質のおかげで、安全な湿度の高い環境では自由に動き回り、動くと危険な環境では、何かの裏にしっかりとくっついているのです。
ありがた迷惑
インドの自閉症の子どもの学校に、ある企業から寄付があり、条件はないというので、学校はそれを受け取りました。しかし後日、自分たちを理事にして運営に参加させてほしいと言ってきたので、寄付を返却しました。学校はキリスト教主義で、校長は「神のやり方で、神の働きをすることが大切です」と述べました。
生きとし生けるもの
ミシェル・グラントはビーバーの赤ちゃんをティンバーと名付け、野生に返す訓練をしていました。しかし、ある朝、ティンバーは戻りませんでした。探しても見つからず、後日、ビーバーの頭蓋骨を見つけたときは、ティンバーだと思って泣きました。
賜物を用いる
俳優のデヴィッド・スーシェは、アガサ・クリスティー原作のTVドラマ『名探偵ポワロ』の主役を務めました。最終シーズンを撮影中の2013年には舞台の主役も務めましたが、合間に「人生で最大」の仕事をしました。音声版聖書制作のために、200時間以上を費やし、聖書全巻、75万2,702語を朗読したのです。