ささやきしか聞いていない
ニューヨークのグランドセントラル駅には、喧騒(けんそう)の中でも安らげる「ささやきの回廊」と呼ばれる場所があります。そこでは、通路の一方のアーチの基部に立って御影石の壁にささやくと、約10メートル離れた通路の反対側の壁で聞いている人に伝わります。音波が湾曲した石の上を伝わって届くからです。
愛のある厳しい指摘
その人は何でも卒なくこなし評価されていました。しかし、仕事ができたばかりに、怒りを制御しない点を真正面から指摘されず、長年にわたり、多くの人が傷つきました。その結果、時期尚早で退任したのです。この主にある兄弟は、もっとできたはずでした。ずっと前にきちんと意見してあげるべきだったと悔やんでいます。
破滅が壊される
妻のカリィは、明日には巣立つかもと興奮ぎみでした。軒下につるした籠にミソサザイが巣を作り、妻は鳥の家族を見守ってきたのです。母鳥が餌を運んでくる写真を撮って楽しんでいました。翌朝、彼女は早起きして、巣を見に行きました。かぶせてある草を動かすと、そこにいたのはヒナではありません。細い目の蛇でした。蛇は壁を這い上って巣に滑り込み、ヒナを食べてしまったのです。
灰の代わりに頭の飾りを
コロラド州のマーシャルで発生した州史上最悪の火災の後、ある団体が被災者の大切な物を探し出す活動をしました。しかし、被災者たちの願いもむなしく、ほとんど何も見つかりませんでした。ある男性は静かに結婚指輪の話をしました。2階の寝室の鏡台の上に置いたそうです。家は焼失し、中の物は焼けるか溶けるかして、地下室のあった辺りでがれきになっています。寝室があった辺りを捜索班が探しましたが、成果はありませんでした。
庭で
父は、神の造られた自然を愛し、キャンプや釣り、石の収集などを好みました。また、庭いじりも楽しみました。しかし、これは重労働です。枝の剪定(せんてい)や、土起こし、種植えや苗植え、草抜き、芝刈り、水やりと、膨大な時間を費やします。しかし、手入れの行き届いた芝生、おいしいトマト、美しいバラなど、十分に価値がありました。バラは毎年、強剪定します。すると翌年には、より美しく、かぐわしく成長しました。
傷ついた者たちの希望
メジャーリーグ選手のアンドレルトン・シモンズは「他人には見えないし理解もできない傷が誰にだってある」と正直に語りました。2020年のシーズン終盤に精神的な問題を打ち明け、戦線を離脱したのです。彼は、同じ悩みを抱える人を励まし、そうでない人には思いやりを示すよう促すために、自分の話をしなければと感じた、と振り返っています。
選択
友人が亡くなって半月ほどして彼女の母と話す機会がありました。「いかがですか?」と聞くのはちゅうちょされました。だって、悲しいに決まっています。しかし、その気持ちを押して尋ねました。すると彼女は「大丈夫。私は喜びを選ぶから」と答えました。
恐れる理由
小学生の頃、いじめっ子たちが校庭で幅を利かしていて、私のような子どもたちは抵抗できずにいました。恐れて萎縮していると状況は悪化します。「怖いんだろう。お前を守ってくれる人なんて、誰もいないよ」とすごまれるのです。
イエスのように
研究者たちは2014年、オレンジ色のピグミーシーホース(タツノオトシゴの一種)のつがいをフィリピンの海で捕獲し、生息地のオレンジサンゴの一部と共にカリフォルニア科学アカデミーに運びました。ピグミーシーホースの身体の色は、親に由来するのか、環境に由来するのかを調べるためです。くすんだ茶色の赤ちゃんが生まれると、彼らは紫サンゴを水槽に入れました。すると、オレンジ色の親から生まれた赤ちゃんの身体が、紫色に変化しました。ピグミーシーホースは弱い生き物なので、環境に溶け込む天賦の力が生き残るために不可欠です。