Category  |  キリストのように生きる

コーヒー豆の小鉢

私はコーヒーを飲みませんが、コーヒーの香りを嗅ぐと、悲しみと慰めがないまぜになります。娘のメリッサが、自分の寝室にコーヒー豆の小鉢を置いて、心地よい香りを楽しんでいたからです。彼女が自動車事故で17年の地上の人生を終えてから20年近く経ちますが、今でもその小鉢を持っています。それはメリッサがそばにいた幸せな時間を常に思い出させてくれます。

賢く選ぶ

宇宙飛行士のクリス・ファーガソンは、国際宇宙ステーションに向かう飛行に関して苦渋の決断をしました。しかしそれは、乗組員の安全とは関係ありません。家族に関することでした。ファーガソンは自分の優先順位は家族だと考えて、船長として宇宙に向かう代わりに、地球にとどまって、娘の結婚式に出席することを選びました。

私の居場所

過越の祭りは、ユダヤ人が神の救いの御業を祝う伝統行事です。お祝いの食事の後、教会の人たちは輪になって楽しそうに踊りました。バリーは微笑みながらそれを見つめ「これが、私の家族、私の居場所です。私が、愛し愛される場所、帰属意識を持てる場所です」と言いました。

ろうそくを灯して

ニューイングランドの暗黒日、1780年5月19日は、朝から暗く、正午になっても太陽は見えなかったそうです。カナダの大規模な森林火事の煙が原因と言われていますが、多くの人は、最後の審判の日が来たのかしらと思ったそうです。コネチカット州の議会では、一時休会が提案されました。しかし、アブラハム・ダベンポート議員は、次のように言いました。「休会に反対です。最後の審判が近づいているのかもしれませんが、そうでない場合は、休会の理由はありません。また、そうであった場合は、務めを果たしている時に、審判を仰ぎたいです。ろうそくを持ってきてください」

灯りをともして

闇夜にポツンと立つ小さな建物が映し出されました。玄関ポーチの脇のランプの灯りが、そこに入ろうとする客の足元を照らしています。あるホテルチェーンのCMですが、それは「あなたのために灯りをともしておきます」という一節で終わります。あのランプの灯りは、歓迎の印のようなものです。通りがかりの疲れた旅人に、快適な休息の場所があると伝えて、中に入るように招いています。

自分のものにする

米国で2002年に始まった「アメリカン・アイドル」というテレビ番組は、素人が人気曲を歌って優劣を競います。有名な歌を完璧に歌いこなした上に個性が光っていると、審査員のランディ・ジャクソンは、「この歌を自分のものにしたね」と称賛を送ります。「自分のものにする」とは、完全な習得と創造性の双方が備わっていることで、歌い手はそれを舞台の上で証明したのです。

幸いな旅路

アメリカのアリゾナ州にホワイ(意味は「なぜ」)という町があり、東に行くとテキサス州のアンサートン(意味は「不確実」)。そこから北東に進むと、テネシー州のディスマル(意味は「散々」)。さらに北東に進むと、ペンシルベニア州パニックに到着します。これらは実在するアメリカの地名ですが、こんな町を巡る旅をしたい人がいるでしょうか。

共に歩む

忠犬のビリーの優しさは、2020年、ネットで有名になりました。飼い主のラッセルが骨折して松葉杖を使い出して間もなく、ビリーも足を引きずるようになりました。獣医に診てもらっても異常はありません。実は元気なのですが、飼い主と一緒のときだけは足が悪いかのように歩くのです。人の痛みに寄り添おうとするとはこのことです。

お元気ですか

チャーラは死期が近いと知っていました。主治医がインターンの一団と病室にやってきて、彼女の末期症状を長々と説明し、それから彼女の方を向いて「いかがですか」と尋ねました。彼女は弱々しく微笑むと、イエスを信じる平安と希望を皆に穏やかに語りました。