御霊に満たされる
作家のスコット・マクナイトは、高校生の時、聖霊に「降参します」と宣言して、イエスを己の人生の王にしなさい、と聖会で促されました。そして「父よ、私の罪をお赦(ゆる)しください。聖霊よ、私の中に入って、私を満たしてください」と、一人祈ったそうです。彼は語ります。「その瞬間から私は変わりました。完全になったのではありません。でも、変わりました」。聖書を読み、祈り、同じ信仰の人と会い、神に仕えたいと、突然、願うようになったのです。
静寂の部屋
静寂を求める人に最適な部屋が米国ミネソタ州ミネアポリスにあります。オーフィールド研究所の無響室(反響の無い部屋)は、全ての音の99.99%を吸収し、「地球上で最も静かな場所」と呼ばれています。この部屋を体験したい人は、音の無い状態に精神がやられないように座ったままでいなければなりません。この部屋で45分以上過ごせた人は、いまだ無いそうです。
しもべの姿勢をとる
テレビ番組「覆面リサーチ ボス潜入」は、企業の社長や役員が正体を隠して自社に潜入するというものです。ある冷凍菓子チェーン店の経営者は、かつらとメイクで変装し、新人として働きましたが、その目的は、現場の実情を内側から把握することでした。そして、その経験をもとに、店の問題を解決しました。
罪を認めて
かんではいけないと分かっているので、我が家の愛犬ウインストンは、ずる賢く「忍び足」で無防備に置かれた靴に近づきます。さりげなくぶらぶらと向かっていき、それをくわえます。そして、ゆっくりと外に出ていきます。誰にも見とがめられなければ……。
正しい行いをする
刑務所から手紙が来て驚きました。我が家では介助犬候補の子犬たちを預かっていますが、その1匹が「卒業」して、職業実習中の受刑者から訓練を受けていました。手紙は担当の「ジェイソン」からです。彼は過去を後悔しつつも次のように述べました。「スニッカーは、私が訓練した17匹目の犬で、最高です。犬に見つめられると、やっとまともなことができていると思います」
生きる目的
妻を亡くし、隠居の身。子どもたちは巣立ち、家庭を持って忙しくしている。静かにぼんやりと日々をやり過ごしている。「もう十分に生きた。これといった目的もない。いつ天に召されてもいい」。ハロルドは娘にそう話していました。
祈りと変革
旧東ドイツのライプツィヒのニコライ教会で1982年、月曜日の祈り会が始まりました。クリスチャン・フューラー牧師と一握りの人たちは、何年も、冷戦下の世界と抑圧的な東ドイツの体制の中で、平和のために祈りました。共産党は教会を監視していましたが、参加者が教会の門の外にあふれるまでは気にしませんでした。1989年10月9日、7万人が平和的な抗議デモに参加し、6千人の警察官が不測の事態に備えて待機しました。混乱は起こりませんでしたが、この日が分岐点だったと歴史家は語ります。ベルリンの壁が崩壊したのは1カ月後のことでした。世界の大きな変化が祈り会から始まったのです。
日々力を頂いて
美しい祈りの本『あらゆる瞬間が神聖』には、料理や洗濯などの平凡な仕事に関する祈りが収められています。作家G.K.チェスタトンの言葉を思い出しました。「あなたは食前の祈りをします。それは良いことです。しかし、私はスケッチをしたり、絵を描いたり、泳いだり、フェンシングやボクシングをしたり、散歩したり、遊んだり、踊ったりする前にも祈ります。そして、ペンをインクに浸す前にも、もちろん祈ります」
深い水
アフリカ系アメリカ人のビル・ピンクニーが、1992年、南半球の南端岬を巡る困難なルートで単独世界一周航海を敢行した背景には、子どもたちを励まし、教育するという高貴な目的がありました。その中にはシカゴのスラム街にある彼の出身校の児童たちもいました。彼は、やり遂げると決意し一生懸命勉強するなら、必ず何かを成し遂げられることを見せようとしたのです。船の名は決意を表す「コミットメント」でした。彼は子どもたちをコミットメント号に乗せて海に出ます。子どもたちは、かじを握ることで、ボートの制御や自制、チームワークなど、人生で成功するために必要な基本的なことを学ぶといいます。